2016年8月17日水曜日

栗が【やりこく】なれば、お菓子にも酒にも化ける

こんばんは、たっちーです。

孝行してますか、親。
ちなみに私は、高知移住を思い立ってから実家を出るまでわずか1ヶ月という鉄砲玉ぶり、孝行どころか心配の源であります。
30代を目前にして、困った娘ですね(自覚あり)。

引き続き、青春!

実は今日も休日だったのですが、現状の運転技術じゃ大した遠出もできず、かといって家にいたところで本読むぐらいしかありません。
で、訪れたはこちら。

木が良い味出してます

昨日、壮行会にお邪魔した大正中学校のビッグバンド「FAIRY PITTA」の皆さんが、練習に励んでおられると聞きつけ、カメラをもってお邪魔します。

はじめての音楽室へGO

「協力隊」の職権濫用といっても良い突撃ぶりです。
だって、かっこいいし可愛いしで、もうたまらないんですもの。

狭い室内で聞くとさらに迫力が増す 音色

大会直前にして素晴らしい演奏で練習を締めくくり、顧問の先生も思わずほろりとされていて、こちらもほろり。

夏休み返上で熱血指導の先生

朝早くからの練習、本当にお疲れさまでした。
明日も練習してからバスで会場へ向かうそう、どうか楽しんできてほしいものです。

輝いてるYO!

全国大会の第 32 回ジャパン・ステューデント・ジャズ・フェスティバルは19日に神戸文化ホールにて開催されます。
帰ってきたら21日のあゆまつりでもパフォーマンスを披露してくれるというのだから、大忙しですね。
ちなみに3年生のラスト公演は、もうすこし先の11月とのこと、また詳細は追ってお知らせします。

あこがれのあの場所へ潜入

午後からは、四万十の誇る名酒造・無手無冠さんの酒造を見学させていただくことに。
「取材」と銘打ってカメラ提げていってますが、言わずもがなの結果ではありますが・・・

大正の一大観光スポットの酒蔵

学生時代は焼酎をほとんど飲まなかったのですが、アルバイト先の和食レストランで唯一の栗焼酎として出されていた「ダバダ火振」は、その名が記憶に残っておりました。
焼酎に詳しくなくても、「栗で珍しいんでおすすめですぅ」と(無責任にも)オススメしやすかったこともあります。

ひょんなきっかけから今年になって飲むようになると、もうすっかり大ファン、こちらで焼酎を頼む時はひたすら「ダバダ水割り!」です。

販売もしているよ

ていうか、「ダバダ火振り」って 名前の由来なんなん?
と誰しもおっしゃるんですよkhahaha。
ま、私も今日聞いたんですけど・・・

高知の方にはほぼ説明不要ながら、「火振り」とは鮎漁のひとつで、夜間に川面で松明を振り網に追い込んでいくというもの、四万十川をはじめ仁淀川などでも行われています。

ほいで「ダバダ」は、ずばりあの懐かしのネスカフェCM、違いの分かる男・モックンが由来です。
てなわけはなく、この辺りに多くあった「駄場」(=疲れた馬が休む場所)に由来しているそう。

ディスプレーには色々な種類が並ぶ

四万十川流域の山間において、馬を休ませられるような平らな丘、大正駅前では現・四万十高校の「森駄場」がありました。

そのため、実は最初の名前は「駄場火振」だったのですが、語呂がイマイチということで「ダバダ」にしたそう。

焼酎には珍しいカタカナの銘柄ということで、酒素人でもすぐに覚えられるよう印象的な名前となったのです。

新企画「無手無冠・オンラインツアー 」 Vol.1

本日は、いつもお世話になっている(本ブログではいつもハイクオリティな画像を提供してくださる)番頭さんに酒蔵をご案内くださいました。

そこで、酒造りの基礎知識から独自のこだわりまでたくさんのことを教えていただいたのですが、ネタが豊富すぎて一日のブログじゃ収まりきらない! 
てんで分割、連載企画にしようと思います。

手作業で丁寧になされるラベル貼りも見たよ

酒蔵に入ってすぐに待ち構えるは、巨大な釜。
これで、各酒の原料(「ダバダ火振」は栗、日本酒は米、リキュールは芋)をどんどこ蒸していきます。

どーんんん

無手無冠さんの製造の9割を占める「ダバダ火振」の場合はわっぱを使い、洗って選別した栗を約1時間、一度に3トンもの量を蒸すのだそう。

蒸された栗は、こちらの機械で皮が剥かれ、うにょーっと【やりこい】ペースト状(モンブランの上のアレ)になってでてきます。

接近しすぎて全体像がわからない機械

実はこれ、本来栗用ではなく、魚のスリ身をつくるための「 採肉機」。
現在の会長さんが以前、黒潮町で養殖業につかれていた際に使っていたものを持ってこられたそう。
機械自身も、まさか栗を剥く運命になるなんて思ってもみなかったでしょうに!

なお原料となる栗は、生産量が最盛期の10分の1にまで激減してしまった現在でも、四万十産のものを約50%使用するという贅沢さ。

じゃ、日本酒はどうなの?
というのはまた、次回へ。

オリジナル猪口のお土産にうはうは
さて本日の高知ことば、【やりこい】は【柔らかい】の意の形容詞です。
【やおい】とほぼ同義語ですが、そちらは感触を表現する場合が多く、歯ごたえや粘性には【やりこい】が使われるそう。

【やおい】に反応してしまったそこの貴女は、実は腐・・・なんつて。

ほんじゃーに!

0 件のコメント:

コメントを投稿