2016年10月29日土曜日

【ひいとい】土いじり

こんばんは、たっちーです。

見る目ありますか、人。
生まれてこの方27年、一度として人見知りをしたことのない私は、裏を返せば人をすぐに信じやすく、騙されやすい。
懲りないといえば懲りないのですけれど、疑心暗鬼になって人間不信な生涯を送るのと比べれば、ごくたまに裏切られてヘコむほうがマシかもと思います。
とはいえ、見る目は磨かないといけませんね。

ゲッティング・ポテト☆

本日は(も)お休み、毎度のことながらどんだけ休んでんの。 というところですが、ゴロゴロしてはいられない。

てんで、四万十は七里のHATAKEへ繰り出します。
なんのためって?

なんとえいお天気じゃろ

田芋の収穫のお手伝いのためであります。
ちなみに関東では、里芋と言われることのほうが多いかしら。

コンテナいっぱい

まずは、すでに収穫され、乾燥させたものの土落としと分割です。
何せ昨日は結構な雨が降り、早い時間は畑がぐちょぐちょだからとのこと。

dig, dig, dig!

その後、念願の畑へIN。
幼稚園の頃、芋掘り大会でハッスルした記憶が思い起こされました。

らったった

先日の稲刈り機デビューに続き、掘取機にも乗らせていただきます。
うはは、普通車もろくに運転できないくせに貴重な経験ですな。
さらに、お初にお目にかかるお芋さんも掘り出します。

どこに埋まっちょるか

その名はヤモノイモ。

結構でかい

味や食感は山芋に似ていますが、田んぼでも作れるようにと改良されたもので、ごろんと丸いのが特徴です。
知らんもんがどんどん出てくるよ、四万十町。

午後からはアイツと

お昼を過ぎ、続いて向かうは影野です。
なんのためって?

じんじゃあああああ

おらが町の特産物、生姜の収穫のためであります。
ちなみに、生姜が土に植わっている状態を見るのは今回が初めて。
というのも、葉っぱがどんなものか知らないので、通りかかっても気づいていなかったのね。

ハイシーズンは大人数で
とりかかる

霜が降りる前の間に掘り出さねばと、15人はくだらない人数が集まり一斉に作業します。
まずは葉の部分を機械で刈り取り、 一つ一つ手で引き抜いたら、ひげ根と土をむしったのち、茎をハサミでチョンチョンチョン。

どっちゃりー

こじゃんと立派な大きさと重さの身から、黙々と茎を切り取り、右から左へ流していく作業がなんと楽しいことか。
もっとも、初心者なのでスピードも遅く、難しい・重い仕事を免れたのでかなり楽をしたのでしょうが、とにかく手を動かすことに没頭。
コンテナ一つにつき約21キロ、今年はおおよそ7500円ほどで出荷されるそう。

コンテナどーん

しかし作業中、つい3ヶ月ほど前は朝から晩までPCとにらめっこしていた日々をふと思い出し、本当の「豊かさ」とは一体何だろうかと改めて考えさせられます。
確かに東京・神奈川の人は、食事やお店、レジャーの選択肢は非常に恵まれているけれど、あらゆる食べ物の「完成品」しか見られず、その有り難みをそうそう実感できないでしょう。


採ってすることはひとつだけ

午後の作業を終えて窪川へ戻り、再び出かけるは田芋の収穫をお手伝いさせていただいた、役場の職員さんのお宅です。

収穫の足を引っ張っておいて、どこまで厚かましいかと言われるのは覚悟の上。
この日、掘り起こしたヤマノイモをすりすり。

ねばっとな

これが、いわゆるフツーの山芋よりも粘り気が強く、モチモチで初めての味わいでした。
短冊切りにしたもののシャキシャキ感もたまりません。

ざくざくごろりん

かわいいサイズの田芋の煮っころがしも、間違いない。
極め付けに、私が稲刈りをお手伝いさせていただいたご飯をいただきます。

仁井田米はヒノヒカリ

いつの頃からか、白米は一ヶ月に一膳食べるか否かのペースだった私は、炊飯器を持っていませんすが、収穫したからには食べないわけにはいきません。

一口頬張り、
ご飯って本当に「粒」なのか!
ほいで、こんなに美味しいものなの!?
という衝撃を受けました。
今まで食べてきたお米とは全く持って別物。
何事も試さねば、損しますね。

そして芋掘りは続く

そんなこんなで、【ひいとい】畑にいたら、あっちゅう間に日が暮れてしまったとさ。

てんで、本日の高知ことば【ひいとい】は、【一日(中)】の意味で使われる名詞です。
 例)生姜の収穫体験は【ひいとい】受け付けちょるき、おまんもやらんかえ。

農家を専業に行うのは、何十年がかりになるハードルの高いものだと重々承知しつつ、楽しくて仕方のない日でありました。
ド素人を温かく受け入れてくださった皆様、本当にありがとうございます。

本ジャニ!(エイト?)

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