2016年10月3日月曜日

【特別編】いらっしゃい!

こんばんは、たっちーです。

差してますか、魔。
私には補導やタイーホ歴がありませんが(あってもここでは言わんか)、某かの悪事を働いた経験は人並みにあるわけです。
それには、
①端から明確な悪意を持っている
②一瞬の出来心
③子どものようにそもそも善悪を判断できるだけの見識を持ち合わせていない
などの違いがあるように思いますが、私は②のパターンが多め。
あ、今まさに後ろめたいことがあるわけではありませんよ。


高知の名物といいますと

さて、四万十では昨晩から降り続く雨で、ジメジメと薄暗い朝です。
だからといって、せっかくのお休み(またかよ!)なのに、積読中の本を消化するだけじゃあつまらない。

てんで、エンジンをぶるるいっと・・・今日はせずに、窪川駅の改札へ。

10月ももう3日目かーい

高知まで、切符を一枚くださいな。
安定の鈍行ケチケチ旅、約2時間汽車に揺られ、11時過ぎに到着です。

普段ならば、家でモリモリごはんを食べてから出かけるのですが、今朝は空腹を我慢がまん。

なんのためって?

店名はファウストなどに出てくる悪魔の名、なんでかしら

喫茶 店でモーニングをしたかったのですね。
駅から遠くなくて、11時以降もやっているお店でどこかありませんか? とGoogle先生に質問したところオススメされたは、大橋通のメフィストフェレスさん。

何やらいかつい店名に反して、ごてごてしすぎていないながらも凝ったアンティークの内装も好印象。

席を選べるのもいいね

15時までやっているモーニングとはなんぞや、という定番のツッコミをしようとしたら、ここのブランチは夜の9時までだそうで、もう何も言えねっす。

ボリューミー☆マミ(古)

迷った末に選んだはボリュームモーニング。
厚切り食パンはシンプルにバターで、もう一種のトーストもマーマレードが甘すぎず、えい感じ。
ヨーグルトにはフルーツがごろごろ入ってて美味であります。

ホットサンドやスープなど、他のモーニングメニューはもちろん、グラタンなど種類の豊富なランチメニューなどもあれこれ試してみたいですね。

食い意地だけじゃないのである

いくら高知の喫茶文化に魅了されているからといって、まさかモーニングのためだけに市内まで出てきたわけじゃございません。

もう電車って言わない! 汽車!

向かったは、ザ・クラウンパレス新阪急高知のホテル。
フロントでバイトでもしたら、あるいはタクシーで行き先を告げるとなったら、イラっとすること間違い無しの長い名称ですね。

どどーん

ここで開かれるのは、 高知県酒造組合と高知新聞社の主催による、お座敷遊び「はし拳」の年に一度の全国大会であります。
なんと51回目というから、すごい歴史ですね。

てんで、本日は高知ことばにかえて、こちらのおきゃく(宴会)の文化を一つご紹介します。
簡単に言えば、はしを3本ずつ使った一対一の数当てゲームで、ルールの詳細はこちらをご参照ください。

相手に手の内が見えないようにね

・・・というのは決して手抜きではなく、正直、実際にやってみないと中々わかりづらいゲームなのです。
私も事前に予習はしたのですが、いまいちしっくりこず、この場で実戦を見て覚えました。

大盛況

ちなみに、この原型になる「なんこ」(薩摩拳)と呼ばれる遊びが鹿児島にあって、高知は宿毛に渡った 薩摩人によって伝えられ、独自のルールに発展したそう。

ここでは、3人一組の団体戦と個人戦のトーナメントによる白熱した試合が繰り広げられます。
自治体や企業で組まれたチームは60組以上、そりゃホテルの宴会場貸切にするのも納得の規模です。

ベスト8がきまるなり

じゃんけんで負けた方が、お箸を隠した腕を前に出し、「いらっしゃい!」と声をかけて勝負を開始するのですが、皆さん掛け声のかけ方もことばも様々。
しかも、あちこちで気合いの一声や歓声が盛大に上がるもんだから、音を聞くだけでも楽しい。

芸妓さんも出場

各チーム、おらが村やお店のアピールも兼ね、衣装にも凝っているところが多く、見ても楽しい。

なお一試合は3本勝負、お座敷遊びですので、勝負に負けた方が盃に注がれた日本酒を飲まなければなりません。

飲むのはもちろん高知のお酒

さて、会場の端っこにはおまけ競技場が用意されており、個人戦の敗者復活戦 兼 飛び入り参加歓迎、ということで私も挑戦です。

諸事情により愛兎のお写真でお送りします

不器用なもんだから、背中でごちょごちょと箸の本数をいじるのに手間取りつつ、計6戦3勝。
初回、かつドジな自分としてはまあまあですが、何より悔しかったのは、3連勝すれば「初段」を取れたのに連勝が2にとどまったこと。

目指せ有段者

公式戦(認定試合)じゃないと、段の申請はできないので、また来年リベンジかしらん?

表彰する側もされる側もだいぶベロベロ

県や市、テレビ局なんかもスポンサーについているもんだから、入賞者に授与されるトロフィーや盾、優勝旗なんかもそれはそれは立派であります。
何よりすごいのは、副賞の日本酒ね。

ずらり

団体戦優勝チームと個人戦の横綱には、一升瓶が36本・・・

13時〜16時の試合中から、すでにべろんべろんになったおんちゃんらが宴会場前のロビーでぐーすか寝ておられましたが、高知県民のアルコール分解酵素はやはり次元がちゃいますね。

おしまい

見ているのも楽しいですが、やったらもっと楽しいこと、さらにゲームとしてかなり奥が深い(心理戦でもあるし、技術も磨く余地が大きい)ことがよう分かりました。

四万十町でもチーム組んで出場しません?
どなたか、同志求ム。

ちなみに3回しか負けてないから、盃3杯しか飲んでないYO!

ほんじゃーに!

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