2017年12月29日金曜日

【おばち】まで

*本日、生きた証*
 AM:ゴミ
 PM:べんきょ
   夜:タコぱ

いもはすごい

べっくしょい、たっちーです。

凍結ですか、フロントガラス。
この時期、恒例となっている窪川の朝の光景ですが、私は未だに慣れません。
間違いなくガリガリだとわかっているのに、うっかり忘れてつい普段と同じ時間に家を出て、車を見た瞬間「うひゃ」となってしまう。
そこからエンジンをかけてあたためつつ、ぬるま湯なんかかけたりするのですが、当然予定時刻に間に合わなくなるわけで……

昨日も若干、遅刻してしまいました、さぁせん!

まだ薄暗い

訪れましたは、大正の旧大奈路小学校であります。

先日の仁井田に引き続き、地域の方々が集まって餅つきをするとのことで、またまたお邪魔したってわけね。

とはいえ、餅ネタばっかりもなんなので、並行して作られたこちらをとりあげましょう。

でかい

年末年始、お腹まわりが気になるあなたの心強い味方、こんにゃく様であります。

私も日頃から大変お世話になっているけれど、そういえば芋から作ったことないなぁってんでお手伝いさせていただきました。

ふむふむ

しかし、作り方を教えてくださった地域のおかみさんによれば、実は餅とこんにゃくというのは一緒に作ると良くない組み合わせだといいます。

(詳しいことを調べようとしてもさくっと出てこなかったので、科学的裏付けがありませんが)餅の成分が混じってしまうと、こんにゃくが固まりにくくなってしまうのだそう。
でんぷん質が入ったほうが固まりそうな気がしますが、不思議ですね。

さて、上のでかくてボコボコなお芋はんを切り分けて、鍋にぶち込むこと数時間。

時間かかる

箸がすっと通るぐらいまで茹でて潰してゆくのですが、これが中々時間を要します。

皮を剥いてから指でボロボロと潰したら、ミキサーにかけてドロドロっと滑らかに。

でろーん

少しずつ灰汁を加えながら混ぜ、粘度が高まってきたら手で練ります。
おかみさんたち曰く、「鍛える」!

ちなみに木灰汁には、生地を固めるだけでなく、こんにゃく芋が本来もつエグみの成分を中和する役割もあり、その色や性質によって、こんにゃくの仕上がりも大きく変化するそう。
柚子の木から作られた 灰だと、柚子の香りのこんにゃくができるとか。

ネッチネッチとしてきたら、空気を抜きながら団子状にし、灰汁を塗りながら表面をつるり整え、茹でます。

先人のちえ

こんにゃくは、紀元700年頃に中国で食べられていた記録があり、その後仏教と共に日本へ伝来、鎌倉時代には一般に定着するようになったといいます。
しかしまぁ昔の人は本当によう考えたものですし、「いかにうまいものを食べるか」に対する人間の研究努力たるやいつの時代も凄まじいですなぁ。

ぷるり

プルプル、とぅるんとした食感が特徴ですが、それ自体に味はないといって良いし、中まで味を染み込ませることの難しいこんにゃくが、なぜここまで日本の食文化に定着したか。
どうやらその豊富な食物繊維による、食後の整腸や便通改善のために食べられていたと見られ、戦国時代の医学書には医薬的効果があると書かれているそうです。

食文化を辿るのは面白いなぁ、ほいたら高知の代表食・鰹のタタキはどうじゃろと調べてみると、どうやら諸説あるらしい。

お通しに出ちゃう嬉しさ

江戸時代までに、鰹が大漁だったときに藁で半焼きにした、明治維新の頃にステーキ代わりに鰹を焼いて西洋人に食べさせた、云々。
そもそも、いわゆる「黒潮文化」で繋がる鹿児島、和歌山、静岡、千葉にも、魚を焼いて刺身にする習慣があるそうなので、高知が最初とも特定されていないのだとか。

何にせよ、今はタタキといえば高知、ぐらいにお馴染みになっているのは確かですから、土佐人の好みに合ったものだったということでしょう。

酒のアテという意味では、頭から【おばち】まで食べられる小魚をカラッと唐揚げにするのも良いけれど、鰹やブリといった立派な魚を豪快に捌いて食べる……ほうが、確かに「いごっそう」「はちきん」の高知っぽさがあるかも?

てんで、本日の高知ことば【おばち】は【尻尾】という意味でつかわれる幡多弁です。

ほんじゃに!

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