2017年12月11日月曜日

【ひん飲んだ】ん

*本日、生きた証*
 日中:白鷺の城を拝む
  夜:帰高

相談、もとい

ひねくれてますか、ガキ。
今でこそ実年齢が精神年齢を上回ってきていますが、子ども時代は妙なところで大人びて、大変可愛げがなかったと反省しております(可愛げは尚ないが)。
団体行動、とりわけお遊戯や合唱、運動会といった「みんな一緒にわいわいやる」類のものでは「やる気がない」を全力で表現することが主なお仕事でした。
恋だのファッションだのでませた面はゼロでしたが、おらこんなガキ嫌ダァ(吉幾三風に)。

ひねくれているといえば。

君は、"ひねポン"を知っているか。

定番だよと

なんて偉そうに聞くけれど自分も昨晩が初対面、期待以上に旨かったので自慢しようと思ったのである。

むろん、ひねくれたポンコツではない。
ひね鶏(排卵後の鶏)を焼いてポン酢ベースのタレで和えたもので、姫路の居酒屋では定番中の定番だそうである。

歯ごたえたっぷりの肉にさっぱりとした酢と大根おろし、酒の進むことこの上ない一品であった。

にしても、伊豆からまっすぐに帰らず姫路でアルコホルを注入しているなんて、人生の夏休み感溢れる過ごし方……大丈夫かしら、色々。

聞かれてもいない言い訳をすれば関西で今、どうしても逢いたい人がいて、相談したいことがあったからで、うまうまはあくまで付随的なものなのです。

で、そもそも姫路の地に降りたのが初となればグルメの知識もない、目に入るメニュウはいずれも魅惑的でしたが、衝撃だったのはこの串揚げ。


大根とこんにゃく

中身?

それがまさかの、おでん君なんです。 味がしみしみの。

とりわけ、口に入れるとサクサクした衣の中で身が崩れ、じゅわんと出汁が染み出してくる大根は格別、思わずリピートしてしまいました。
おでんが余っちゃった時は、揚げてみるのもありですよ奥さん!!

ドリンキング 

これも知らんかったのですが、そもそもここいらはおでんも名物だそうで。

姫路を中心とする加古川〜相生あたりの地域で昭和初期、甘辛い関東炊きのおでんの汁を切って生姜醤油をかける、という食べ方が生まれたと言います。
(関西風の出汁で煮たものなど、刺身のように醤油をつけるバージョンもある)

おでんをメインとする居酒屋が多いだけでなく、おみやげコーナーにも真空パックで売られていたりして、かなり市民権を得ているようですね。

日本一の生姜のまち・四万十町でも、この食べ方普及させられるんじゃないですかどうですか。

ちなみに昨晩の店はおでん、ではなく串揚げのお店だったのですが、ここでテンションの上がるシステムがありました。

うははは

ソースバー……

おそらく20種類以上でしょう、中濃風の王道ソースはもちろん、それにフルーツやにんにく、出汁などを加えてアレンジしたものや、塩だれやさっぱり柑橘系、ゴマだれに明太マヨ、タルタルやジェノベーセなど、"味濃いもん"好きにはたまらぬ目眩く調味料ワールドです。

カラリと揚がった串カツの具材の種類だけでなく、ソースを変えればまったく飽きずにいくらでも入りますよ? 揚げ物なのに!

ほんで嬉しいことにざく切りキャベツが食べ放題ってんで、二人そろって3回はお替りに行き、これも様々に味を変えて楽しめる。

むふー、ソースは飲み物だぁ。

しかしこのブログ、「四万十町」やら「移住」といった枠組みからどんどん離れ、しょうもなさをどこまでも追求するスタイルが板についてきました。
何せ、かなりの頻度で脱藩しちゃってますもの。


うぇーい

しかし外国(?)へ出た時こそ移住者としての仕事をしてる、と言えんこともないのは、高知の文化や魅力を外の人に直接PRしているからです。


例えば"飲み物"つながりで先日、関東在住の友人たちと飲んだ際、四万十の新酒で「返杯」を伝授。

さすが酒飲みの土地、えぐいなぁと苦笑されつつ、ひとつの杯を共有することで何だか一気に仲良くなる(気がする)この風習、私は大好きです。


相手の杯でどうぞ注がれたら、せっかくだから飲んじゃお、となる。

飲み干したら相手に返してまたどうぞと注ぐ、そして【ひん飲む】。


お、これぞ対話型コミュニケーションではないですか! どうですか!

(もちろんお酒は楽しく飲むもの、高知だからといって強要されるわけじゃありません)


てんで本日の高知ことば【ひん飲む】は、【飲み込む】という意味で使われる幡多弁です。

 例)慌てて【ひん飲んだ】ら喉につっかえるで!


ほんじゃーに!

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