2017年4月12日水曜日

名物を【さであつめて】

*本日、生きた証*
 AM:自転車で十和ろいろい
 PM:フィギュアワールドに入り浸り
   夜:日曜日へ向けたトレーニング&エナジーチャージ

風をあつめて(はっぴぃ・えんど)

13ですか、ゴルゴ。
極めて濃い顔立ちと、その名は誰しも一度見れば忘れることはないでしょうが、自分の世代で詳しい人物像まで知っている人は少数派では。
てっきり『ゴルゴ』率いるマフィア13人衆の話かと思っていたら、そもそも彼が周りから『ゴルゴ13』と呼ばれているだけで本名は明かされていないのですね。
しかも自称は『デューク・東郷』、え、日系? 

東郷といえば。
かつて祖母の家があった鹿児島の山間地は、2004年の市町村合併までは薩摩郡の東郷町でした。
(薩摩川内市の一部となった現在、大字としてその名は残っています。)
小学校低学年ぐらいまでの夏には家族と共に帰省して、川や田んぼで遊び、THE「ぼくのなつやすみ」的な日々を過ごした記憶があります。

高知への移住を考えた重要なきっかけであり、その経験なくして、協力隊として中山間部の自然に囲まれて暮らすことなどなかったかもしれません。

れっつ&ごー

そんなことをしみじみと考えたのは、朗らかな陽気のもと、風を切りながら四万十川サイクリングを楽しんでいた時です。
旧友をはるばる横浜から迎えての、ツアープランニングと添乗のおシゴトも本日が最終日、どうにかお天道様もご機嫌回復ってんで、我が町自慢の景色と空気を体感してもらいました。

昭和の「ふるさと交流センター」にてレンタルしたマウンテンバイクで、国道から外れた川沿いの一車線の道路を東へ。

走りながら撮影したから
歪んでるの

四万十川最大の中洲・三島に渡り、菜の花畑のど真ん中を通る道へ乗り入れると、まるで辺り一面を独り占めしたような贅沢感を味わえますな。
すでに桜は葉が混ざってきていますから、薄紅色と黄色の花びらを一つの視界に収めることができるのも、あと数日でしょう。

……て、友人より私の方が楽しんでいないかって?

いやいやいや、そんなことは(震え声
国道を走る車から「欄干ないのかぁ」と眺めるだけだった沈下橋も、いざ自分の自転車で通ってみるとその迫力を味わえた模様、興奮した様子で写真撮影をしていました。


彼女は私と異なり、田舎で過ごした経験こそありませんが、どこか「懐かしい」と感じてしまう風景だったよう。


五感を駆使せよ

人が「懐かしさ」を感じるのはこうした視覚だけでなく、木々から降ってくる鳥のさえずりや川のせせらぎ、あちこちに咲き誇る種々の花の香り、肌を撫でる春の風といった、聴覚や嗅覚、触覚の刺激もあるでしょう。

もちろん、味覚も忘れてはいけません。

窪川の「小梅 TSUN」さん

例えば、喫茶店のモーニングとか。
サラダにゆで卵、パンにコーヒー、フルーツという組み合わせは、洋朝食の王道ともいえましょう。
しかもワンコインで栄養バランスバッチリ、なんて素晴らしき高知のきっちゃてん文化……! 
と、チーズのとろけるホットサンドをはむはむ。

ほんでサイクリンクで程よく減ったお腹を満たすのは、大正の名物女将が切り盛りする「須藤鮮魚店」のお惣菜と、道の駅のおかみさん特製のおむすびです。
四万十川を望むベンチにて、いただきます。


にひひひ

友人は旅行初日の夜、「ひろめ市場」で食べたカツオの刺身の旨さにひどく感激したようで、今日のランチに再びチョイス。
そしてカツオのハランボの南蛮、葉わさびのぬた、おからの煮物、塩むすび……

「どこかで食べたことがあるような懐かしい味だけど、今までのものとは次元が違う、飛び抜けて美味しい!」という彼女のコメントには、私も思わず頷いてしまいました。

決して贅沢な食材は使っていないし、フランス料理のように凝った見せ方をしているわけでもないけれど、どれも間違いなく美味しい。
だから食べ続けても飽きることはなく、日々のごはんとして楽しめる。

帰りがけに文本酒造さんにて
土産調達

そんなこんなで、お天気にも自分の運転技術にも限界がある中、少しでもこの土地の魅力を感じてもらわねばと試行錯誤した3日間。
これまで高知に何もゆかりもなかった人から「横浜へ帰るのが惜しい」「また遊びに来たい」と言ってもらえたことは、この8ヶ月に蓄えた知識を【さであつめ】てあれこれ悩んだ甲斐があった……

と信じたい(社交辞令はとにかく)。

てんで、本日の高知ことば【さであつめる】は【かき集める】という意味で使われる動詞です。
 例)バーベキューもそろそろお開きやき、そこらのゴミを【さであつめて】袋に入れちょいてや。

ほんじゃーに。

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