2017年6月21日水曜日

土佐の【さんぶん】は

*本日、生きた証*
 AM:運転と発電のオベンキョ
 PM:道の駅「木の香」でマターリ入浴
   夕:ありがたき講演会


ロンドンじゃないよ

どもども、たっちーです。

軽井沢ですか、別荘。
その場所も「別荘」なるもの自体も、スネちゃま始めボンボンやお嬢様のお家に限定、というイメージが強い。
そのため時折、夏休みに数日……なんて話を耳にすれば、「セレブ!」と極めて凡庸なリアクションをとってしまう私、紛れもなく庶民ですな。
憧れないといえば嘘になるかもしれませんが、しかし管理の大変さを考えたら、誰か連れってくれるような知人が一人いれば十分かも?

軽井沢といえば。
群馬県側から峠を越えてきた上昇気流により、1年の3分の1は街が白く包まれるほど霧が多いところとして知られています。

が、兼ねてからこのブログでも述べてきた通り、我らが窪川も中々の「霧の町」であります。

おはようさん

朝は特に出やすいようで、神戸を発ち、窪川駅前着の夜行バスから降り立った時もまた、数十メートル先が見えなんだ。
さすが窪川は「高知の軽井沢」なんて呼ばれただけあるよね! 
て、ほんとかよ!

そう思って調べてみると、ブロガーのイケダハヤト氏は「嶺北こそが土佐の軽井沢」と宣っているじゃない。

うーんまぁ、標高が高くて霧が多めなら、とりあえず良いんでないかね(ざっとしてる

隠れちゃった

もっとも、昨晩から嶺北地域の南東部にあたる・土佐町にお邪魔しているのだから、とりあえずこの目で確かめてみましょう。
とか思ったのだけれど、空梅雨を嘆いた甲斐もあってか昨晩から大雨が降り続き、山の上は霧だか雲だかもう訳わからんよね。

昼には一旦止んできましたが、谷川を覗けばどれほど多くの量の雨が降り注いだかがよくわかります。
昨日15時頃に案内していただいた時点だと、吉野川水系の瀬戸川渓谷は「この時期にしては水が少ないほう」とのことでしたけれど、一晩で大きく変化するから自然は侮れません。

うつくCC

今朝は轟々と水しぶきが上がっていた淵も、まだ雨が降り出す前はエメラルドグリーンが美しい穏やかなところ。

車道から見下ろすだけでも、河原を為すひとつひとつの岩が極めて巨大なことが目につきます。
少々急な遊歩道を水辺まで降りると、石は青みがかった平たいものが多いと気づき、聞けばこの色は吉野川水系の石の特徴だとか。

そして間も無く現れたのは、「アメゴが登ろうとするも引き返せない」ことが由来という”アメガエリの滝”。

神秘的なり

2段の滝が連なって落ちる澄んだ水は、さすが土佐の名水40選に選ばれるだけのことはありますね。
にしても車で行けばさほど離れていないのに、昨日訪れた仁淀川水系の「にこ渕」とは同じ滝壺でもずいぶん色味が違うから、また面白いもの。

ダダダDAM

さてそんな豊かな流れは、ただ単に美しい風景を生み出すだけではありません。
水の力を生かした技術といえば……

ふむふむ

発電ですねぇ。

日々お世話になっている「よんでん」こと四国電力さんは、高知県内に31もの水力発電所を構えているとのこと。
本日立ち寄った本川発電所はよんでんさんで最大出力を誇るも、少々特殊だそうです。

というのも電力に余裕のある夜間や休日に、原子力・火力発電所で作られた余剰電力を使って下の大橋ダム湖から水を汲み上げ、需要ピーク時は再び落とす動力によって発電するのだとか。

こっちも霧の里

すごい事考えるよなぁ、いや考えるだけでも十分すごいけれど、実際に形にしてしまうのがとんでもないというか……
ダム湖を前にするだけでもその規模に圧倒されるけれど、汲み上げる水が通るトンネルは直径6mって。

尚ここ土佐町では、本山町の境に位置する早明浦ダム(管理は独立行政法人水資源機構)が有名で、最近流行りのダム見学者も多いとか。
ちなみに四万十でダムというと、下津井(津賀ダム)や松葉川がお馴染みながら、調べて初めて知ったこと、それは皆がダムと呼ぶ「家地川」は実はダムじゃない点。

実は高さが15m以上のものをダムというため、高さ8mのこちらの正式名称は佐賀取水堰。 へえ。

土佐町と四万十町、どちらも水に生かされる【さんぶん】ながら、よく見れば相違点も多く比較するのも楽しいですな。

てんで本日の高知ことば【さんぶん】は【山奥のむら】という意味で使われる土佐弁です。
 例)うちは今、兄弟みんな高知に住みよるけど、じいばあは【さんぶん】で。

ほんじゃーに!

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