2017年6月13日火曜日

まんで【がん】ね

*本日、生きた証*
 AM:田野々小学校で読み語りボランティア
    大正地域振興局にて事務作業
 PM:SEE A DOCTOR
    打ち合わせ
   夜:きっとCUT

草をかき分けて

どもども、たっちーです。

ボロボロですか、肌。
季節の変わり目は変調をきたしやすいといいますけれど、昨今の私(肌のよ)の荒らぶり具合といったら尋常ではありません。
ニキビできるだけでなく、その跡が消えないし、鼻の皮がペロペロ剥けるし、痒いしガサガサ見た目も悪いしで、滅多に見ない鏡を前にする度テンションが下がります。
市販の薬で誤魔化すのもいよいよ限界、病院に行ったら案の定また薬が増えちゃったい。

肌といえば。

これからの時期、かつ高知のような高温多湿な地域での必須アイテムといえば日焼け止め、そして虫よけでございましょう。

半袖短パンはOUT

さほど山の中でなくても、水や葉っぱの近くならば何かに刺される覚悟で居れ、といっても過言ではないほど昨夏もあちこち跡をつけられたものです。

先日、おなじみ七里の畑にお邪魔した際、2m近くまで伸びた茎からワサワサ広がる葉っぱを前にしたら、中に入る前から痒くなってきてしまいました。
しかも結構に雨が降っているってんで、傘をさしても葉についた水分でびっちゃびちゃ
、面倒がらずに長靴に履き替えればよかったもののスニーカーはぐっちょぐちょ。

それでも足を踏み入れたい!
と、この私がいうからには、そりゃあ何かしら美味しいものが掛かっていますよ。

わふーい

Yes, とうもころし!

残念ながら山羊には会えなかったけれど、メイちゃんを上回る欲張りっぷりで畑の中を駆け回り、ひげが茶色くなっている身を探してボキボキと茎から折り取ります。

あはは、なにこれ楽しい。 

旬にはもうちょっと、まだ粒も十分に黄色くないから、あんまり甘味はないかもしれないけれど……とのことでしたが、塩茹でしたら鮮やかさが増して、口の中で弾ける粒には十分な旨みがありました。

んふー、これぞ夏のかほり、残りはこんがり焼いてバター醤油にしようかなぁとまた一口噛り付き。

多勢に風情(特に意味なし)

噛るといえば。

日本全国、歯や顎に自信がない人には食べられないものの代表に「堅パン」がありますね。
なおWikipedia先生曰く元は戦時の傾向食・保存食で、日本には幕末頃、西洋の軍事技術と共に輸入され、のちに体力勝負の製鉄所の工員たちの効率的なカロリー補給源として普及したのだとか。

そんな経緯もあって、八幡製鉄所のあった福岡(北九州)の「くろがね堅パン」はとりわけ知名度が高いですが、我が愛するカープのホーム・広島(三原)に「オギロパン」、福井(鯖江)には「軍隊堅パン」など、全国数か所で名物化しています。

いかす店構えじゃないか

然れど先日訪れた、香川県は善通寺にもあったとは知らなんだ。
しかもここ「熊岡菓子店」さんは、その堅さが想像を絶するレベルだということで、こりゃ覗かずにはいられません。

寺の門から徒歩数十秒、(一度移転を経ているそうですが)明治29年創業という歴史をありありと感じられる、いかにも老舗! な店構え。
老若男女が吸い寄せられていく波に乗っかって近づけば、こちらも昔ながらの木製ショーケースが並んでいます。

かろうじて残ってた

にしても、いくら日曜とはいえ2時前に8割方の種類が売り切れてしまっているとは、県外から買い求めるファンも多いという評判も頷けますね。

(もちろんポジティブな意味で)いかにもプロの女将さんの接客は切れが良く、残りがこれだけになっちゃってねぇ、でも特に珍しいこれが最後まで残ってるのは珍しいの、と説明してくれたのは「石パン」です。

むは、中々強気なネーミングじゃないの。
歯は歯周病の気がある(え)けれど、食い意地は最強だから受けて立とうじゃないか。

手前は石パン、
奥はへそまん

見てくれは道端に落ちていても違和感のない、まこと石によく似た粒だけれど、こういうのって大抵大げさよねぇと口へひとつ放り込みました。

がっ。

がががっ。

がががががっ。

見える、見えるよ、わたしの口内でヘルメット姿のこんまいおんちゃんが「工事中につき、ご迷惑をおかけしております」と頭を下げているのが。

すなわち。

かってええええええええ。

顔をしかめつつ何度も顎を動かしていると、ようやく表面が崩れてきて、溶け出してきた生姜糖の優しい甘さと共にザクザクした生地が口の中に広がってゆきます。

ちなみに写真奥・雷さんのでべそを思わせる「へそまん」は、この辺りでは古くからあるお菓子だそうで、饅頭というよりしっかりしたぼうろといったところ。
黒糖味でどこか懐かしい、優しい甘さゆえ、うっかり食べ過ぎに注意ですね。
(石パンはよほど元気な時じゃなきゃ食べ過ぎられん)

こうした味や見た目の特徴も名物たる所以でしょうけれど、おかみさんと「なんぼ【がん】?」「うーん、400円分ちょうだい」なんてやりとりをしながら、レトロな紙袋に詰めてもらう温かい量り売りの形式そのものにも、ファンがついているような気がしたりします。

てんで、本日も香川ことば【~がん】は【きっちり~ぶん】という意味で使われる佐貫弁です。
 例)しゃぶしゃぶ用の肉、1500円【がん】お願いね。

【全部】を意味する【まんで】と組み合わせて、【まんでがん】という形でよく使うそうな。

ほんじゃーに!




0 件のコメント:

コメントを投稿