2018年1月31日水曜日

よう呑む【げな】

*本日、生きた証*
  朝:青ざめてから絵本の読み聞かせ
 AM:移住者紹介動画撮影
 PM:リサーチ
   夜:違うバイト

そーいやあ

どんもん、たっちーでして。

まとってますか、羽衣。
昔、我が家の日曜夜はアニメと決まっていて、キテレツ大百科のエンディングではコロ助のチュウ顔を愛おしく眺めたものです。
当時その枠のスポンサーが「はごろもフーズ」だったと覚えているのは、水に波紋の広がる瞬間をアップにしたCMの映像がやたら綺麗に見えたからかもしれません。
シーチキン、てのも子どもにお馴染み商品ですしね。

波紋といえば。

海や川、滝などの自然物はもちろん、噴水や鹿威しなど水の動きがある風景を人は何かと好みますね。
実際に流れていなくても、絵画や彫刻なんかでもそれを再現するぐらいですから、どこか人を癒す効果があるのでしょう。

ゲージツである

石庭もまた然り。

石で水の流れを表現してしまおうだなんて一体誰が考えたのでしょう、発想力だけでなくそれを形にしてしまう技術に感銘を受けるのね、つくづく。
全国的には京都、龍安寺や仁和寺、建仁寺あたりが有名ですが、年始の九州放浪時に福岡で美しいところを見つけたのでご報告です。

博多駅から歩いて10分ほどの「承天寺」は、京都の東福寺も開いた聖一国師(弁円)により、1242年に創建された臨済宗東福寺派のお寺です。
かつてまちに疫病が流行した時、聖一国師自ら施餓鬼棚(せがきだな:密教の祭壇)へ乗って人々に担がせ、水を撒きながら祈祷してまわったと言われ、これが夏の博多の風物詩「祇園山笠」の原型となったそう。

知らんかった。

石碑があるとは

ついでにした新たな発見といえば、ここは皆大好きうどん・そばの発祥の地なのだと!
なんでも宋での修行から帰国した聖一国師が、水魔と呼ばれる水車を使った製粉技術を持ち帰ったことに加え、また同寺の開山に寄与した南宋の貿易商人・謝国明が大晦日、貧民にふるまった蕎麦が年越し蕎麦の起源となったことが由来とか。

食こそ文化

さらにさらに聖一国師は托鉢中のもてなしのお礼として、茶屋の店主・栗波吉右衛門に酒饅頭の作り方を伝授、「御饅頭所」の看板を与えられた吉右衛門はその後「虎屋」の屋号で酒饅頭を売り出したそうな。
(直接的な関係は不明ながら、羊羹で知られるあの「とらや」にこの看板が保管されているとのこと)

って、どんだけマルチに活躍しているんだ聖一国師ィ!!!

蕎麦もうどんもおまんじゅうもなかったら、今の我が国の食文化がどれほど豊かさを欠いたか……想像するのも恐ろしいレベルの影響力ですよ。

弁円様、万歳☆

あと少し

てな敬意を表すべく、お寺の後に訪れましたは冷泉公園近くのうどん屋・あかちょこべさんです。
前日に宿泊したゲストハウス・B&C GAKUBUCHIのスタッフさん激オシのお店で、オーダーしたのは特にうまいと評判のキーマカレーうどん。

一般的なカレーうどんと思うなかれ、まさか、うどんに!

キーマカレーが!

わーお

どーーーーん。

まんまやんけ。

でもね、これこそ案外珍しくないですか? 普通は出汁で溶かれたものがスープ状になってるじゃない。

ほんでお店がお勧めする味わい方には3段階あって、
①そのまま →挽肉のジューシーさをスパイスが引き立てる!
②海老&黒コショウ入り天かすをオン →サクサク食感と香ばしさ、ピリッと感ががプラスされる!
③蕎麦ちょこに入った出汁をぶっかけ →カツオ出汁のまろやかさでホッとする味わいに!

まるでひつまぶしみたいやなぁ、でも出汁がない状態の方が好みかもしれんわ、なんて思いつつも最後の一滴までズズズと美味しく完食。
ちなみにこちらは、うどんを茹でたヤカンごとそのまま提供される「ずぼらうどん」も名物だそうで、また訪れたくなるお店でございました。

こらこらこらぼ

しかし、よく考えてもみてください、カレーうどんって何なのそもそも。
カレーをうどんにぶっかけるなんて、インド人もビックリじゃないですか。
しかも猛烈に美味い、美味すぎる天才的発明。

なお「カレーうどんの元祖」と呼ばれる店は複数あって、正確な起源は定かではないけれど、どうやら明治時代後期に生まれたもよう。

改めて思います、地域を超えた食のコラボレーションっちゅうのは時に奇跡を生むもんだ、と。

これは気になる


で、新たな食のコラボが誕生しそうな予感がするイベントが来月11日、四万十町は家地川小学校(休校中)で開催されるとのこと。

かつて「ホテル西洋銀座」の総料理長を務めた、我が町出身の広田昭二シェフが四万十自慢の食材を使ってオリジナルメニューを開発、それがなんと1000円で味わえちゃいます。

地方でグルメ関連のお祭りというとお米を収穫する秋に多くなりますが、四万十町では真冬もイベントをやると【げな】!

限定50食……

行くっきゃねえ(血走る眼)。

てんで本日は福岡ことば【~げな】は【~だって】という意味でつかわれる博多弁です。
 例)あそこの旦那さんは、毎晩遅くまで飲み歩きよる【げな】。 奥さんが気の毒ばい。

じゃ。

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