2018年1月20日土曜日

【はぶん】こ

*本日、生きた証*
 AM:脱藩
 PM:りゆにおん
 夜:魅惑のTOKYOグルメ

こわやこわや

どももも、たっちーです。

怖いですか、まんじゅう。
先日、初めて生落語を聞いてからというもの、やっぱりおもろいなぁとネットで動画を探していくつかチェックしたりして。
我ながら影響されやすいことこの上なし、極めて単純な性格です。
そういう性質ってオーラとして滲み出ているや否や? 新興宗教の方にちょいちょい声をかけられるんだよなぁ。

まんじゅうといえば。
あんまんやないか

饅頭食い人形というお坊ちゃんをご存知?
全国各地の和菓子屋さんに出没するという彼ですが、甘いもん好きを自称するのに知りませんでしたよ!

顔やサイズこそ様々なようですが、ぱっかり割った饅頭を両手にしているのが特徴だそうで、その由来は「父母のどちらが好きなんだい」と訊かれた子どもが饅頭を2つに分け、「これらのどちらが美味しいのん?」と逆に聞き返した……という逸話だそうな。

非常に教訓的な感じ、えい話とも言えるのですが、ガキんちょに平然とそんなこと言われたらちょっ腹立つかもしれません。 だってこちらが精神年齢低いからね!

さて、四万十町でそんな人形が鎮座しておられますのはコチラ。

風情があるわ

岩本寺の門前に構える、創業1954年の老舗・お菓子の松鶴堂さんであります。

といってもお買い物に来たのではなく、あくまでお仕事でございまして、四万十町の移住者紹介動画の撮影に伺ったのです。
京都の名店で修行後にUターンをされた三代目が、このほど同じくUターンをされた大正出身の女性とご結婚なさっとのことで。

覗かせていただき

Uターン新婚夫婦なんて、「ふたり」編で取り上げるにこれ以上の人たちはおらんやーん!!

てことでお二人に打診したところご快諾いただき、さっそくそれぞれのお仕事現場へお邪魔したのですな。
奥さまはオフィスでの事務作業や連携施設での打ち合わせ風景などを収め、ご主人はお菓子の工房で名物「さくら貝」を仕込む姿をおさえさせていただきました。

ポロポロだった粉が、興津の海岸を連想させる貝殻の模様のついた型にギュッと詰められ、カンカン叩くと綺麗な形になってポロリと出てきます。
ほんのりピンク色で、なんとも可愛らしい干菓子です。

甘いんも辛いんも

以前はプリンなどが人気で、洋菓子も扱っていたそうですが、3代目の帰還(?)にあたり元々の和菓子事業をメインにするようになったとか。

で、あくまで仕事なんですけれど。

こちらは松の雪

お店にお邪魔しておいて、何も買わないで出てくなんてできない……でしょ? どうよ。

販売棚の前に小さなテーブルがあって、そこでお抹茶も楽しめるっていうからそりゃあ、いただきますよ。 お仕事ですよ(くどい

4種類の季節のお菓子から、悩んだ末に選んだのは「未開紅」。
まさに花びらが開く前の、梅の蕾を思わせる薄紅色の練り切りに包まれた漉し餡が上品な一品です。

食べながら伺ってびっくりしたのは、ひとくちに「和菓子」といっても京都(関西)と東京(関東)とでは全く異なるということ。

せっかくだから

例えば東京では、花びら一つ一つを小さなハサミでカッティングして色付けするような、リアリティを追求する傾向があるけれど、京都では逆に抽象的なイメージを表現することが多いそう。
というのも京都のお菓子は、お茶の席で供されることを前提につくられるものが多く、そこでは写実性よりも「これこれこういう由来のお菓子で……」と解説できる余地、またその場の人たちが自由かつ豊かに想像できる余地を残すことが重要らしいなんだとか。

私の言う「練り切り」も、関西では「こなし」と呼ばれるそうですし、ことばのレベルでも違いがあるのですね

ちなみに「こなし」は白餡・小麦粉・餅粉を混ぜて蒸しあげ、熱いうちに「こなす」もの、練り切りは白餡に餅生地を混ぜ、粘りを出したものだとか。 ふーむ。

分かち難い

さて甘いもんについて少し賢くなった(かもしれない)ところで、今度はちょっと辛いもんについて。

先日、そろそろ禁断症状が出てまう! てんで、毎度お馴染み須崎のカレー店・シプラインディアンレストランを訪れ、やっぱこれだなぁなんてフカフカもちもちのナンを頬張っていたのですが。

日本ではインドカレー=ナン、というイメージが非常に強いと思うのですが、世界第7位の面積を誇る国、地域によって食文化も大きく異なるそうです。
そりゃま、日本の関東と関西ですら全然違うんだから、当然っちゃ当然なのですが。

ルーもそうだけど

生地を発酵させてタンドールでふっくら焼き上げるナンは主に北の方の主食であって、南ではチャパティなど発酵させないで薄く焼きあげるタイプのもの、あるいはご飯(細長い、いわゆるインディカ米)を食åべ、カレーの具材なんかも結構違うそうで。

大のパン好きとしてはナンのある店に行きたい気もしますが、東京駅八重洲口で行列のできる南インド料理の「ダバ インディア」は薄焼きのんでも大満足の美味しさでしたから、やはり各地各地に適した発展をするのが食文化なのでしょうね。

ちなみ須崎の店のナン、【はぶん】でもお腹はだいぶ満足するぐらいのボリュームなのだけれど、やめられない止まらないで結局一枚ペロリ平らげてしまう悪魔の食べ物です。

てんで本日の高知ことば【はぶん】は、【半分】という意味でつかわれる幡多弁です。  例)小僧がまんじゅうを【はぶん】に割よって、生意気なこと言うがやき。
ほんじゃーに!

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