2018年1月22日月曜日

【酔狂きり】か

*本日、生きた証*
 AM:おひさしぶりっこ
 PM:with mom
   夜:帰還

続・一流

もどもど、たっちです。

会いたい人はいますか、夢でも。
有名人のような憧れの相手、親しい間柄だったけれどもうこの世にいない人、事情があって会えなくなってしまったかつての恋人や家族など、誰しも一人はいるのではないかしら。
私は、遠く離れていてあまり会えぬままに亡くなってしまった祖母や、自分が生まれるより遥か以前に他界した祖父だったりします。
その相手がもしも今生きている人ならば、多少無理してでも、会えるうちに会っておくべき……なんでしょうね。

夢といえば。

神宮前の日本料理店「一凛」での夢体験について、しつこく続けていきますよ。

八寸のあとに、じうじうに熱された可愛らしい小さな器に、海老芋と牡蠣の柚子味噌焼きが出てきたのですが、残念ながら料理に興奮するあまり撮り忘れていました。  無念。
牡蠣が旬なのは周知の通りですが、この味噌っちゅうのが四万十町の柚子を使った橋本シェフの特製品でして……なんとも……。

何がでるかな

そら今までだって、柚子も味噌も大好きでしたよ?

が、「柚子味噌」 そのものの味で声を上げたことなんて人生で一度もなかった……!!!

四万十町の、という時点で素材が良いのはお墨付きだとしても、そのポテンシャルを最大限に引き出すってこういうことなんですかね。
もうこれだけパック詰めして販売して欲しいぐらい。

ぱっかーん

続いて、 蓋を開けてお出まししたは、若狭のぐじの蓮蒸し。

後味のすっきりした白身の魚に、やや濃いめの餡と蓮根のねっとり食感、絶妙に合うのです。
あられのカリカリと、銀杏の甘味も楽しい。

ほんで焼き物は。

良質なABURA

氷見ブリちゃんの照り焼きです。

氷見の寒ブリは抜群だというのは、先日ひょんなきっかけで口にする機会があったので知っていたけれど……。

いくら脂が載っていても、焼いたら中って多少はパサつくところがあるものですが、食べても食べてもふっくらしっとり。
刺身の切り方同様、同じ魚でも焼き方によって全く違うものができると思い知り、「焼き魚」の奥深さを知りました。

私が飯をくらう

さて、そろそろ〆にってことで、鯛茶漬け様が降臨されました。

この自分が 

しかし、唯の茶漬けと侮るなかれ。

普通、鯛茶漬けの鯛って甘辛い胡麻ダレが絡められていることが多いのですが、これは何と鯛の肝で和えてあるのです。

きらりーん

食べる前は、へえ、珍しいなぁぐらいに思ったんですけれども。

大将が、「魚の肝で一番うまいのは鯛だよ」とすっぱり言い切られた訳が分かりました。

何じゃこりゃあああああああ。

これまで……釣ってきた鯛すら肝なんて食べたことなかったから知りませんでした……。
あん肝なぞ目ではないこのコク、しかし臭みはないのです。

数切れはそのままご飯にのせ、途中から番茶と出汁を合わせたものをかけてさっぱりといただきます。

あはーーー。

平時、ご飯粒とは縁遠いうえ、ここまででかなりお腹は張っているにも関わらず、もう一杯余裕でいけます。

なんと爽やか

もう十分に至福、ですがここから魅惑の甘味タイムへ突入。
グラスに盛られてきた水出しは、甘い苺の下に程よい酸味のスウィーティオが敷かれ、口の中に残っていた数々のお料理のコクや油分をすっきりとリセットしてくれます。

日本料理のデザートにゼリーとは! 
これも粋だぁ、なんて思っていたら、「ほんとのデザートは次だよ」と大将。

なんと繊細

えええええ。

めっちゃ体育会系の料理人から繰り出されたのは、梅の紅が鮮やかな生菓子。
練り切りに百合根が混ざっているとのこと、甘いながらも口どけが良く、中の漉し餡と共にシュワっと口の中で消えてゆく。

これだけ品数を食べてきた口に、全然重くない……。

て、本当はもっと色々と言いたいことがある、むしろ言葉ではもはや表現しきれない人生最高の食事体験だったのですが、なんだか自慢ばかりになって嫌らしいのでここらで自重いたし候(すでに出来てない)。

メインは

とにかく痛感したのは、二点。

ひとつは、(特にコースの)料理とは総合芸術なんですねえ。
お店を入る時のワクワク感から、内装や雰囲気、おしぼりにドリンク、前菜からメイン、〆、デザートからお茶に至る最初から最後のお料理はもちろん、またそれらを引き立てる器に、テーブルサービスに調理人のパフォーマンスや接客、そしてお店を出て送られるまで、とかく五感で楽しめるものなんですなぁ。

そしてもうひとつは「ホンモノ」を経験することの重要性。
今の自分には身分不相応なものだとしても、その価値に感動すると「いつか自力でこの体験が出来るぐらいに、私もレベルアップしたい/せねば」と思わされ、努力するモチベーションになる気がするのです。

こっちがメイン

まあ死ぬまでの間、実際に私がふらっと、こちらのお店に来られる日はあるや否やわからんのですが、自分を高めようと思うのは悪くない……はず。

さて食べ物の話はこれくらいにしておかないと、一体何ブログなのか益々わけワカメ、それ以上にまるで食べるためだけに東京に来たみたいで宜しくないですね。

今更ながら今回の出張の目的は、全国約400の団体が出展した日本最大級の移住相談会「JOIN 移住・交流&地域おこしフェア」でありました。

40010を背負って

ブルーのジャンパーを羽織り、田舎暮らしや地域おこし協力隊に興味のある来場者に「四万十町」を全力PRする1日。

以前旅行で訪れて高知は良かったと仰る方、実は四国は行ったことないけれど四万十の自然に興味を持っている方、とにかく地域に飛び出してみたい血気盛んな若者、それそろ作ろうと思っている子どもを環境の良いところで育てたい旦那さん……

みてね

実に様々なきっかけで、ブースの前に腰掛けてくださった皆様に、四万十町の暮らしや協力隊のリアルなんかをお伝えしてきました。
ちょっとでもお客さんの参考になり、また移住までいかずとも訪れてみたくなった方が一人でもおられればと願いつつ。

また嬉しかったのは、先日の奥四万十どうでしょう(5市町連携の協力隊募集ツアー)の参加者が再びブースを訪れてくださったこと。
ツアーのおかげでイメージがかなり具体的になりました、とのお言葉にニヤニヤ。

その嬉しさと、朝からのしゃべくりが堪えたのか分かりませんが、その晩の高知県関係者との懇親会では、すっかり酔いが回りました。
……出張先で【酔狂きり】になるわけにはいかん、と珍しく一次会でホテルへ帰りましたとさ。

てんで、本日の高知ことば【酔狂きり】は【酒癖が悪く、酔って面倒臭くなってしまう人】を表す土佐弁だそうです。
(人から聞いて調べるも、出典は定かではありませんが)

【酔狂】は全国的に使われると思いますが、【〜きり】は初耳でした。

ほんじゃに!

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