2017年2月28日火曜日

【がばい】 腹いっぱい

*本日生きた証*
 AM:歴史的建造物にて現代美術鑑賞
 PM:人生史上最高額のあんみつを堪能
     夜:まったり家ごふぁん

ワクワクさん

航空券と宿がセットになったパックツアーのため、昨晩は都内のホテル泊。
終電を逃した時にはひとり、漫画喫茶やカラオケで夜を明かすことも厭いません(20代女子としての是非はともかく)が、なんやかやホテルは快適ですね。
が、重要なのは寝床の良し悪しでなく、高級でなくともバイキング形式の朝食があること。
阿呆かというほど山盛りにサラダをとって、葉っぱを頬張るのが最大の楽しみってんで、今日もモリモリいただきました。

ほいで向かったは東京駅、本日最初の目的地へ。

YBC

うっほほほほほ〜〜〜い(ベタにクレヨンしんちゃん風)。

もっとも四万十町でも、品揃え最強かつ翌日配送の密林にはお世話になる日々ですが、やはり現実の書店という空間には敵わないわけで。

新刊・話題書コーナーはイベントスペースはお店やスタッフさんの趣向がこらされていて、都内の同規模の書店へ日を跨がずに足を運んでも、目に入る本はかなり違ってくるのも面白いですね。

そろそろ勉強を再開せねばと思っていた英語の参考書、これまで全作ペースで集めてきた歌人のエッセイ、某研究者の社会論等々、検索機の結果を頼りに8階建てのビルをうろうろ。
実際に中を見て、買おうか悩み、近くにあって気になったものも手にとって更に悩み………

急いで駅へ戻らねば

待ち合わせの時刻までたっぷり一時間はあったはずなのに、あっという間に10分前、「これはまた今度にしよう」と涙を飲んでお会計を済ませます。
お財布事情との兼ね合いはもちろんですが、読書スピードがもう少し、あともう少しだけ早かったら(そして眠気に襲われなければ)、迷いなく買える本がもっとあるのになぁ。

そう思いつつ、近いうちに必ず手に入れたいものをリストアップできて、満足、満足。

気をつけよう

続いて向かったは、丸の内北口の駅構内の美術館「東京ステーションギャラリー」です。
これまでにも気になる展示はやっていたのですが、実際に入館するのは初めて。
「パロディ、二重の声 ――日本の1970年代前後左右」と題された今回の企画展は、ありとあらゆる芸術や文化に風刺やユーモアを交えて作り替える「パロディ」の技術や形式について、日本でその言葉が普及し始めた60〜70年代の作品を中心に振り返るものです。

この展示の仕方も
個性的

ポップアートを主とする絵画や造形、雑誌が豊富に展示されており、これといった背景知識がなく見ても単純に楽しめるのですが、一連の作品を通じて「そもそもパロディとは何たるか」について考えさせられる仕掛けになっていました。

閲覧コーナーもあるよ

とある写真に手を加えて「パロディ」作品を発表したデザイナーを、写真家が著作権侵害として訴えた裁判については、判決文や当時の新聞記事を基にその顛末を紹介。
「芸術に対しても造詣が深くなければ、務まらない仕事なのね、、、」と裁判官の職に思いを馳せつつ、「パクリ(盗作)」や「オマージュ」、「パスティーシュ(模倣)」との違いについては芸術家だけでなく一般人も考える必要性があると感じました。

クオリティ高し

特にここ数年は3Dプリンターが身近なものとなり、子どもでもサクサク画像をいじれるアプリもたくさん出回る中、WEBを使えば無料で作品を世に出すことができます。
入手から、制作・複製・加工、発表までのどのプロセスにも障壁がほぼ無い、すなわち、誰もが「パクリ」の被害者にも加害者にも成りうる訳ですよね。

都内で何か面白そうな展覧会ないかしらん、と気軽にピックアップしたのですが、期待以上に楽しめました。

中身以外も

ちなみに期待以上だったのは、美術館の建物そのもの。
入り口は1階の北口改札横、まずエレベーターで3階まで上がり、下に降りていく順路なのですが、高い天井の開放感、風情のあるレンガ造りの壁がとても素敵でした。

駅舎復原工事での休館を経て
2012年に再開

辰野金吾の設計による丸の内駅舎が開業したのは1914(大正3)年、第二次大戦時に空襲被害に遭い、戦後に修復するも予算不足でその姿は戦前と異なるものになったそうです。
2007年からの約5年にわたる、戦前の形への保存・復原工事には約500億円の費用がかかり、「戦後の方が美しかった」「周囲の開発と足並みが揃っていない」などの反対意見も多かったといいます。

うまく撮る気が
まるでない

個人的には、今は今の姿で美しく(工事前の記憶が薄いこともあるけれど)、様々な国籍・年齢の人々が嬉しそうに記念写真を撮って賑わっていたので、良いのじゃないかしら。

なんて、観光客に紛れて建物を携帯に収めたら、駅舎から歩いてすぐ、日本郵政による初の商業施設「KITTE」へ。

味は言わずもがな

千疋屋でメニューとにらめっこ、迷った末に選んだあんみつが想像を超えるボリュームで(お値段と合わせて)面食らったわけですが、久々に母とゆっくりとしゃべくりができて【がばい】充実した午後となりました。

てんで東京駅DAYの本日は、設計した建築家・辰野金吾の出身地は佐賀のことば、【がばい】は【とても】【非常に】という意味の副詞です。
 例)このあんみつ、【がばい】うまかー!
「佐賀のがばいばあちゃん」で有名になりましたが、普通は「すごい」という意味の形容詞的用法はないのだとか。

しかしよく食べ、よく喋るなあ我ながら。

ほんじゃーに。

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