2017年8月6日日曜日

【むしくって】ちょ

*本日、生きた証*
 日中:あわあわ四国入り
  夜:リフレクション

たいむ・とりっぷ

どもども、たっちーです。

ハンブルグですか、ステーキ。
その昔、家族で洋食レストラン「つばめグリル」へ行った際に兄が注文、しかし運ばれてきた皿を見てひどくガッカリしたエピソードがあります。
まさか聞き慣れた「ハンバーグ」がドイツの都市「ハンブルグ」に由来するものとは思わず、一枚肉のステーキに何か特別なアレンジがされたものだと期待したようです。
要はほぼとんかつであっても「ポークカツレツ」と呼ばれてナイフとフォークが添えられていたら、どこか特別な気がする……というように、ひとつの洋食マジックみたいなものかもしれません。

洋食といえば。

上野・精養軒のハヤシライスのように、明治・大正の頃の文学作品には(もの珍しさも相まってか)大層美味しそうなカタカナの洋風メニューがしばしば登場しますね。

えいなあ

ものすごく勝手なイメージですが、当時の文豪たちはこんなところで執筆活動に勤しんだのではないかしらん。

なんて思わされるような、縁(廊下?)が硝子戸で囲まれた二階を要していたのが、先日お邪魔した兵庫県は生野の「口銀谷銀山町ミュージアムセンター」。
明治期に建てられた旧浅田邸・旧吉川邸の古民家を活用し、銀山で築かれた当時の繁栄を伝える歴史的建造物の、なんと風情のあることか……。

 SUTEKI

これぞジャパニーズのハウスね! と外国人にも喜ばれること間違いなしですが、現代の日本人にとっては「作り物ではないレトロ感」を味わえ、建築に造詣の深くない人でもわざわざ立ち寄る価値があるでしょう。

同じ敷地内には洋館もあり、西洋の文化が本格的に流れ込んだ明治という時代を感じさせられます。

ちゃーち

もちろんこれは空き家という括りではないけれど、この8月から移住・定住促進の担当になったこともあり、古い建造物に対する感度が上昇中、ワクワクしながら見て回りました。

かえろかえーろ

ちなみに四万十町古民家というと、窪川では半平、大正では旧竹内家旧門脇家の中へ入ることができますが、古いものを状態の良いままで残すというのは簡単なことではないですよね。

人が住まなくなると家は朽ちる、とよく言いますが、それだけでなく天変地異に見舞われてしまえば、いくら文化財として重要視されていてもどうにもならないこともあるでしょう。

雨の高知の車窓かな

例えば今回のような、大型の台風とか。。。

実は今回の出張、本日の夕方まで兵庫でのセミナーに参加、岡山まで戻って一泊、月曜の朝に四万十へ戻る予定でいたのだけれど、台風で身動きが取れなくなることを懸念して急遽旅程変更、朝から高知へ向けて出発し、戻りの汽車でこの記事を書いています。

すでに予土線は大雨で運休中、遅かれ早かれ直撃は免れないようですが、どうか被害が大きくならず、皆が無事に過ごせるように。
風と雨がまちのあれこれを【むしくって】行きませんように、と自分の身も守ることを考えて夜に備えます。

てんで本日の高知ことば【むしくる】は【むしり取る】という意味で使われる土佐弁です。
 例)一杯おごるき、裏の草を【むしくる】がを手伝うてや。

ほんじゃーに。

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