2018年2月26日月曜日

【ばんま】のまんま

*本日、生きた証*
 日中:Oh! 掃除
  夜:歓迎のKAI

愛してるから

入りたいですか、穴。
何もしなくともアクシデントを引き寄せる体質らしい、と気づいたのは、四万十町へ移住してからでした。
自覚するのが遅かっただけではなくて、こちらに来てから日常的な何やかやがドカンと増えた、生きてるだけで恥だらけ、違う、ネタだらけという状況になった……のは間違いありません。
もちろん、楽しいこと、ワクワクすることも同様に、あるいはそれ以上に増えたので日々の生活には概ね満足しているのですが。

穴といえば。

プニプニとした柔らかいものがあると、「穴を開けたい」までは行かなくとも「指先でつんつんしたい」という衝動に駆られるのが人間の性ですよね。
(なお、木の棒でつんつんするのはアラレちゃんの性)

例えば赤ちゃんのほっぺとか、自分の世代なら小学校で一度は作ったスライムとか、

ぷりぷり

粉に水を加えた生地とか!

て最後のは些か抽象的、説明になっているようないないようなですが、とにかく薄力粉や砂糖、粉末状のものにイーストと、水気と油分を加えてこねこねしたやーつですね。

それをぬくい所においておくと、イースト菌ちゃんたちが糖をモリモリ食べまして、炭酸ガスをぷんすか出すもんだから、えい具合に膨らむでくるというお話。

もっちりして、いかにも指をぐいっとやりたくなる、いや実際やります。
悪戯ではなく発酵具合を調べるため、なんて言い訳しつつ、触れているうちにどうも、生地が愛おしいイキモノに見えてくるから不思議ですねえ。
(確かにイースト菌は生きているけれどね)

いってらっしゃい

だってほんのり温かくまさに子どもの皮膚のごとき柔肌なんですもの、いつまでも触っていたくなる……けれどそうも言ってられない、てんで30gずつに分割し丸めてゆきます。

生地は同じ大きさだけど、コロンとそのままオーブンシートに乗せるもの、銀のカップにおさめるもの、7つ併せてスキレットに入れるものとバリエーションを付けてオーブンへ(こちらも電気とガスの2種)。

拝啓 ジャムおじさま

約10分のショート・トリップの後、帰ってきたのはこんがりキツネ、よりやや濃いめの色に染まったお玉ちゃんたちです。

ころころりん

もち肌時代の若かりし貴方も愛しい、けれど艶々と焼けた肌の貴方もいと美しや。
熱いのは分かっていても撫ぜたいっ!

にしても面白いのは、中身は全く同じなのに、どのような状態でオーブンに入れるかで焼き上がりがまったく違うことです。

銀のカップに入れたものが右、そのままが左。

ほほーう

右の方が高さがあって、食べてみると格段にふわふわしているのは、カップに抑えられて生地が横には広がらず縦方向へ膨らんでいくからですね。

んはー、オモチロイ。 そしてオイチイ。
紅茶の香りにオレンジピールのほのかな苦み、そして小麦の旨味。

で、またちょっと違った材料と配合を混ぜてこねーの、伸ばしーので、今度は……?

のびのび

うふふふふふのふ、もうお察し。

人気者だから

皆大好き、ザーピーちゃんです。

思い切ってもりもり

どうすか、人差し指にのせてクルクル回したりなんかはできんけれど、そこそこ綺麗な円形に伸ばせたもんだから、先生や他の生徒さんに「器用だね~」なんて言われちゃったり。して。

器用!

この!!

私が!!!

ふはははは。

我が人生において実に稀有な褒め言葉である……。

そして、たっぷりのソースと具材が乗ったピザは大正義です。

こんがりとな

はて、"先生"に"生徒"とな?

一体どこで何をしとんねん、という説明を一切せずに本日の記事を締めくくろうとしていましたね……すいません、何せあんまり楽しく美味しく、ベタに夢中になってしまっていたもので。

要は、パン好きが講じて「オラもこねてぇ! しかし、うぢには高温になるオーブンがねえべ!!」とフラストレーションを抱えていたところ、Facebookでパン教室のお知らせが都合よく流れてきたわけです。

で、そういった流れに飛び込まないわけにはいきません、だって生きるネタだから。

にしたって混ぜるのもこねるのも、発酵の科学を学ぶのもの、なんてエキサイティングなのでしょうか……幸せすぎたので、来月も行くことにしました。 

さて"美味しいパン"でイメージするアニメのひとつが「魔女の宅急便」ですが、キキのお父さんや下宿先のパン屋のご主人といったオトナの男性をはじめ脇役の層が厚く、ニシンパイの配達を依頼した銀髪の【ばんま】も憧れる素敵な女性ですねえ。

てんで本日の高知ことば【ばんま】は、先日の【じんま】と対になる【おばあさん】という意味でつかわれる土佐弁です。

脈絡ないオチのようでごめんなさいよ。 ほんじゃ。

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